ランス01 -光をもとめて-のゲーム紹介
「ランス01 -光をもとめて-」はアリスソフトの看板シリーズ「ランス」の第1作目のリメイク作品になります。
ランスシリーズはナンバリングごとに独特のゲーム性を取り入れて多くのユーザーを魅了し、ランス10を最後に約30年の歴史に幕を閉じました。
ランス1作目のオリジナル「Rance -光をもとめて-」は1989年に発売された作品であり現役のPCゲームユーザーでもプレイされていない方も多いと思うのでご紹介しレビューさせていただきます。
ランス01のストーリー
鬼畜戦士・ランスの最初の冒険は魔法使いであり奴隷でもあるシィルとともにリーザス王国へと向かいます。
そしてリーザスのギルドでは行方不明となった名家のお嬢様であるヒカリの捜索依頼を受けることになります。
ランス01のシステム
ランス01はリーザスの城下町を拠点として物語が繰り広げられます。
このゲームは時間の概念があり、昼や夜などで移動できる場所が変化してきます。
ジャンルはADV+RPGとなっており、城下町の会話や冒険先で探索ではコマンドを選択してイベントを進行させることもあります。
お店では武器や盾、アイテムなどを購入できます。
なお各お店の女の子には固有のイベントがあり、進めることでエッチなCGやアイテムをゲットすることもできます。
宿泊先の旅館の押し入れでは戦闘時に使用する武器や盾、アイテムなどを選択します。
それぞれチップで表現され、デッキ内の空欄の中に配置することで戦闘で使用できるようになります。
ランス01の戦闘では複数の武器や盾を準備しておいた方がより安全です。(詳しくは戦闘シーンの説明で)
城下町から外へ出るとフィールド画面に切り替わります。
フィールドやダンジョンではランスの正面、右前、左前のいずれかのカードを選択して進み目的地を目指します。
カードには魔物だけではなく宝箱や罠などもあり、選択しないと何が出てくるかわからない箇所もあります。
ランス01の戦闘シーンは配置した武器や盾のチップを選択して「戦闘開始!」をクリックすることでターンが開始されます。
武器を複数選択すれば攻撃力、盾を複数選択すれば防御力の効果が一気に上乗せされます。
ただ選択した武器や盾は一度使用すると待機時間が発生します。
それぞれ定められたターンが経過するまで選択することができなくなる為、常に所持数に余裕を持たせておかないと攻撃や防御ができない事態も発生します。
ランス01 -光をもとめて-のレビュ―
【採点は10点満点、総評はトータル】
キャラクター
【8点】
シリーズが進むごとに美少女がつ次々と登場して賑やかになっていくランスシリーズでも今作は1作目なのでシィル以外の女性キャラはほとんど初対面からで以降のナンバリングで初登場するキャラは当然出てきません。
かなみらしき忍者は出てきますがまだ名前すらありません…。
ただ今作でしか出てこないかわいい子もわりと多いのでキャラに関して物足りなさはとくに感じませんでした。
エロCG
【8点】
最初の作品とはいえ女の子の数は決して少ないというわけではなく、イベントに携わるキャラ以外にも多くのサブキャラが登場します。
お店の女の子にいたってはそれぞれ固有のサブイベントを進めていけばエッチシーンも見れるし、アイテムをもらえることもあるのでやり込みとしてチャレンジしてみる価値はあります。
全体に対象がモブ的な女の子が多いというのが好みが分かれるところかもしれません。
システム
【9点】
システム面においては従来のRPGにアドベンチャー要素を足しているのが面白いです。
アドベンチャーによるゲーム進行、フィールド探索から戦闘シーン、そしてエッチシーン。
バランスよく盛り込まれて飽きさせないゲーム展開となっています。
難易度のバランス
【7点】
ゲーム全体でいえば適度な難易度ですが、アドベンチャー部分と戦闘については若干難しく感じる箇所もあります。
アドベンチャー部分に関しては基本は移動できる場所ごとにコマンドを片っ端から試せばいずれ道は切り開かれるようにはなっています。
ただ全部試すには面倒な時もあり適当にやってると次に進行するフラグを見つけるのに迷う時もあります。
戦闘は常に武器や盾の所持数に余裕を持ちつつ、武器ばかりを一気に使いすぎないなど戦略を立てて使用していかなければ弾切れも発生します。
他にも、ある程度強くなってても盾を選択しないだけで雑魚と思われる敵から思わぬ大ダメージを受けることもあり、常に緊張感が保たれてます。
ただ一か八かで一気に畳みかけてとどめを刺すなど勝負所を見極めるのも楽しいです。
音楽
【7点】
軽快なポップ調のBGMの数々がランス01の世界を盛り上げてくれます。
残念ながら、とくに気に入った曲というのはありませんでした。
総評
【39点】
ランス01のオリジナル(Rance -光をもとめて-)が1989年と20年以上前の作品となりますが、今回のリメイク作品はグラフィックも現代に通じるレベルで非常に遊びやすくリメイクされていいます。
ありそうでなかなか見かけないアドベンチャーゲームとRPGの融合もゲーム進行に変化を与えてくれてダレることもありません。
ただ今作よりランス6以降のナンバリングタイトルを先にプレイされた方はアドベンチャー要素が少々煩わしく感じてしまうところは若干あるかと思います。
それに後のシリーズで活躍するキャラがまだ登場してない段階なので寂しく感じる部分は少なからずあります。
戦闘に関しては武器や盾をどの場面でどのように使うかギャンブル性もあり非常によくできていると思います。
ランス01はストーリー、フィールド、戦闘などすべてがテンポよく、気づけばいつものランスシリーズとして時間を忘れてプレイしてしまった自分がいます。
過去にオリジナルをプレイされた方、ランスシリーズの6以降など後半の作品しか遊んだことない方はもちろん、ランスシリーズ未プレイの方すべてにおすすめできます。