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【同級生2のレビュ―】ドラマ性を重視した大ヒット恋愛アドベンチャー第2弾!

同級生2の感想

同級生2のゲーム紹介

同級生2は1995年の1月にPC98シリーズでエルフ(elf)から発売され、その後グラフィックを強化してWindows版へと移植されました。

前作からさらにヒロインのストーリーにドラマ性を増し甘酸っぱい恋愛をゲームで体験できることから、オリジナルがアダルトゲームでありながら規制を加えてスーパーファミコン、Play Station、セガサターンなど多くの家庭用ゲーム機にも移植され爆発的ヒットした恋愛アドベンチャーです。

 

同級生2のストーリー

八十八学園(やそはちがくえん)に通うりゅうのすけは病気で母親を亡くし父親は仕事で海外を飛び回っている為、父親の知り合いであった鳴沢(なるさわ)親子とともに10年間同居していた。

学校では女好きで何かと問題を起こすトラブルメーカーとして有名だったりゅうのすけも3年生最後となる冬休みを迎え、本気で彼女を作る為に行動を起こすことになる。

 

なおゲーム本編開始前にはりゅうのすけの周りとの交友関係が把握できるプロローグ的なアドベンチャーゲームが開始されます。

 

同級生2のキャラクター

同級生2の感想「同級生2」は前作同様に竹井正樹氏がキャラクターデザインを担当しています。

主人公のりゅうのすけと血の繋がりのない妹的同居人・鳴沢 唯をメインに15人の女の子が登場します。

前作ではタイトルに疑問を持つほど同級生が登場キャラの1/3以下でしたが、今回は半数以上が同級生となりました!

 

【同級生や下級生のヒロイン】

・鳴沢 唯(なるさわ ゆい)


・水野 友美(みずの ともみ)


・篠原 いずみ(しのはら いずみ)


・舞島 可憐(まいじま かれん)

・加藤 みのり(かとう みのり)

・南川 洋子(みなみかわ ようこ)

・杉本 桜子(すぎもと さくらこ)

・永島 久美子(ながしま くみこ)

・都築 こずえ(つづき こずえ)

【りゅうのすけより年上のヒロイン】

・鳴沢 美佐子(なるさわ みさこ)


・片桐 美鈴(かたぎり みれい)


・野々村 美里(ののむら みさと)


・田中 美沙(たなか みさ)


・安田 愛美(やすだ あずみ)


・永島 佐知子(ながしま さちこ)


同級生2のゲームシステム

同級生2の感想

同級生2のゲームシステムは、街中で主人公であるりゅうのすけを操作して好きな場所に移動するだけという自由そのもので前作と大きく変わっていません。

 

ゲーム期間は冬休みの12月22日から1月6日まで。

女の子は行動パターンがある程度決まっていて時間によって出現する場所も変化してきます。

限られた期間内に様々な女の子と出会い、デートやイベントなどで愛を深め、最後の卒業式で意中の女の子と結ばれればハッピーエンドとなります。

 

同級生2の感想冬休みでも学校は解放され、多くの女子生徒や先生に会うこともできますがやはり夕方ごろは見かけにくくなります。

ゲーム内では目的地に到着したり一定の会話を終えると時間が経過します。
校舎内では各教室に入るだけでなく、階段の上り下りでも経過するので注意が必要です。

 

同級生2の感想

そして移動先に女の子が出現すれば会話が始まります。

初めはあいさつ程度ですが、何度か会うことで段々と親しくなれやがてデートに誘うことができるなど前進します。

 

同級生2の感想

中には思いもよらない場所でイベントに遭遇することもあります。

各女の子には複数のイベントがあり、一つ一つ踏んで行くことでその女の子とのストーリーが進行してりゅうのすけに対する好感度も高まってきます。

 

同級生2の感想基本は様々な場所に赴いて多くの女の子に出会い、時には同じ場所でも行く時間を変えるなど色々と試していくことが肝心です。

 

同級生2の感想そして重要イベントを達成することで女の子はもうあなたに夢中になります。

あとはどちらともなく自然な流れで体を求めあうことに…。

 

同級生2では複数の女の子の同時攻略はある程度可能ですが、設定上、片方と仲良くなるともう片方とは結ばれなくなるという組み合わせがいくつか存在します。

 

同級生2の感想なおWindowsダウンロード版の「同級生2」には本編以外にも
外伝シナリオ的位置づけの「卒業生」やエルフが生んだ鬼畜親父・臭作(しゅうさく)を主人公に同級生の世界を徘徊する「同臭生(どうしゅうせい)」などのおまけゲームも附属されています。

全員攻略した後や息抜きの合間などいつでもチャレンジすることができます。

 

同級生2のレビュ―

【採点は10点満点、総評はトータル】

キャラクター

【9点】

同級生2の感想

前作同様に竹井正樹氏によって描かれた個性あふれる女の子たちが15人も登場し、同級生、下級生、先生、女子大生、保母さん、添乗員、旅館の女将さんなどタイプは様々です。

さらに前作「同級生」にも登場して人気の高かった田中 美沙も今作では2年後の成長した姿で登場します。

 

学校に行けばやはり同級生には会いやすいですがアイドルの可憐だけはなかなか登校しなかったり、普通に進めていただけではまったく相手にしてくれない女の子や遭遇することさえできない女の子もいます。

その際は考え方を切り換えて全くの斜め上方向から進めることで突破口が開くこともあります。

また今回は男性キャラの多くも特定の女の子のイベントに深く関わってくるので目的の女の子を探すだけでは進みません。

 

同級生の女の子の人数が増えたのは間違いなく「改善」で、やはり前作のバランスが不自然すぎて何かしら意見があったのではないかと推測されます。

ただ個人的には唯、みのり、愛美などが好みですが、全くタイプでないキャラが1/3人くらいいたのが少し残念です。

エロCG

【9点】

同級生2の感想エッチシーン全体については「同級生」や「ドラゴンナイト4」などと同様に90年代テイストのまま1人あたりのCGは1、2枚程度でテキストも5分くらいで読み終わる量のシンプルさです。

「同級生」の紹介でも書きましたが、私はダラダラとテキストが長いエッチシーンを好まず、むしろパンチラなどの微エロや服を一枚一枚脱がしていく演出が継承されているのは高く評価させていただきます。

現役バリバリのエロゲーのようにテキストが長いエッチシーンを好む方はキャラのデザインを基準に6、7点くらいの目安にしてください。

システム

【10点】

「ゲームで恋愛体験を楽しむ」という意味でのゲーム性に関しては前作の「同級生」で既に完成されていたといえます。

それ故、今回は期間の変更など設定上の相違こそありますが、いい意味でシステムに大きな変化はありません。

 

ただ、今作の「温泉旅行」は非常に重要で面白いイベントだと思いました。

ある条件を満たせばりゅうのすけは温泉旅行に行くことになるのですが、その際に好みの女の子を選んで誘うことができます。(※選択肢は全員ではない)

そして誘った女の子ごとに旅行中の会話の内容やCGなども変化したのです。

 

昨今のRPGなど、その時点のパーティーメンバーのキャラの組み合わせでストーリーのセリフが変化するのは珍しくないですが、
ゲームメディアがDVD-ROMどころかCD-ROMが普及して間もないこの時代に(フロッピーディスク10枚くらい?)キャラごとに複数のパターンが用意されているとわかった時はド肝を抜かれました。

 

温泉旅行は一緒に行かないと結ばれない女の子、出会うことさえできない女の子、逆に行くことで結ばれなくなる女の子など多くの分岐の可能性を生み出す革新的な超重要イベントでした。

 

難易度のバランス

【7点】

前作「同級生」よりヒロイン一人一人のドラマ性を重視してたことによりヒロインごとに攻略する為のステップ、イベント数が増し、さらに行動期間が約一週間減っていることから若干難易度は増しているといえます。

前作では明らかに「簡単」「早い段階でイベントがすべて終了」のキャラがいましたが、今回は期間が短くなったとはいえ、イベント間が数日空いたり終盤まで安心できないキャラなどもわりといます。

 

中でも一部の女の子はいかに街などで何度も出会えるかなど運が影響したり、その女の子とのイベントを進める為に他のキャラに会って会話やイベントを進めるなど複雑な要素が絡むキャラもいたりします。

 

同級生2の感想とくに友美は最初からかなり親しいわりにイベント消化が間に合わずすごく苦労した記憶があり、やはり当時のエルフ監修の攻略本でも難易度は最高ランクでした。

 

またプレイすればそのうちネット上の画像などで見たことがあるけどなかなか出会えない子の存在に気づくことになると思いますが、それは隠しキャラ的な女の子なので「自力で探す」という努力が必要になります。

まあ難しいと感じるなら同時攻略の人数を減らして余裕持った行動をすればかなり楽になりますし、スケジュールやお金の管理も含めて「同級生2」のゲーム性の面白さではないでしょうか。

 

音楽

【8点】

キャラクターごとに雰囲気にあったBGMが流れます。
期間が冬休みなのでクリスマスやお正月には街内マップのBGMが変化します。

時には悲しくなるような曲も…。

 

総評

【43点】

「同級生2」は、前作で完成された恋愛アドベンチャーのシステムに加え、1人1人のストーリーやドラマ性を色濃く描き、温泉旅行という新しい形でのイベントの表現など様々な面で前作以上のゲームに仕上がっているといえます。

 

ただこのゲームはいきなり複数の同時攻略にチャレンジするなど最初からすべてうまくやろうと思わないで、初回は何も考えずに好きな時間に好きな場所に行くなど自由に動く方が楽しめます。
そして比較的進展してる女の子に徐々に絞っていくという形の方がやりやすく感じがします。

どのみち一周で全員同時攻略はできないですし、二周目以降は全く違う角度から全く別の女の子をターゲットにするだけで一周目とは全く異なる「同級生2のストーリー」を楽しむことができるので一人一人じっくりプレイすることをおすすめします。

 

結局、噂されていた「同級生3」は発売されないままエルフはその活動を停止することになり、事実上、「同級生2」が最高峰の恋愛アドベンチャーゲームとして歴史に語り継がれていくことになったと思います。

私はPC98版発売当初からこのゲームで遊べてとても良かったと思いますし、本当に名作だと思うので現在の知らない世代の方の一人でも多くの方におすすめできる作品として挙げたいです。

 

 

同級生2の感想

 

同級生の1作目をご紹介

同級生シリーズが未プレイの方は、前作の「同級生」もプレイすることをおすすめします!

田中 美沙の存在から時系列的に「同級生2」より2年前の設定ですが、ストーリー上のつながりはとくにないのでどちらからプレイしても問題はありません。

 

なお、1作目の「同級生」は3種類あります。

 

同級生リメイク
最新版である2021年2月26日に発売された「同級生リメイク」はキャラクターのベースを残したまま、すめらぎ琥珀氏により描き直され、イージーモードの追加などシステムの改善がされています。

現在「同級生」のご購入を検討されてるならこの「同級生リメイク」が一番おすすめです。

 

※パッケージ版とダウンロード版では付属の特典、初回限定、早期限定、購入者限定など一部内容が異なるのでご注意ください。

 

もし「同級生リメイク」以前の竹井正樹氏のキャラクターデザインで「同級生」をプレイされたい方は、当時のパッケージ版の購入は対応OSが古いのでおすすめできません。

ダウンロード版であれば、現在はリメイクされた「Windows版」とPC98版に準拠した「オリジナル版」の2種類があり、いずれもWindows:7/8.1/10に対応しているので現行のWindowsパソコンでほぼ遊ぶことができます。

 

「Windows版」はフルボイス対応でシナリオや一部ヒロインの性格の変更、エンディングの差し替えなどがあります。ただ一部の表現はソフトになっています。

「オリジナル版」は元祖・PC98版の仕様で遊べますが2007年の規定により一部のシーンが直されています。(ボイスはなし)。

お好みの「同級生」で遊んでください!

 

 

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