峰深き瀬にたゆたう唄のゲーム紹介
峰深き瀬にたゆたう唄は2006年にエウシュリーから発売されました。
ランダムに生成される迷宮を彷徨い、お宝を探しながら魔物の封印を目指すダンジョン探索型RPGです！
峰深き瀬にたゆたう唄のストーリー
エテの街で育った少年・フィーノは念願だった迷宮の番人「異界守（いかいもり）」となり、「歪みの主根（おもね）」と呼ばれる巨大迷宮を探索して魔物を封印することを目指します。
峰深き瀬にたゆたう唄のシステム
ゲームの拠点となるエテの街では武器や防具を購入できたり占い屋、酒場など多くの店があります。
そしてイベントが発生する場所にはキャラクターの顔が表示されます。
工房では武器や防具の修復などが行えます。
このゲームの武器や防具には耐久力がそれぞれ設定され戦闘で使用するたびに消耗し、いずれ使い物にならなくなるのでそうした事態を避ける為に合間に修復して状態を戻すことが必要です。
長い迷宮探索に備えて武器や防具を余分に揃えておく方が無難といえます。
セーナル商会ではアイテムの整理や装備の変更をして探索前の最終準備を行えます。
そしてここから迷宮に入ることになります。
迷宮はフロアーが連なる形で構成され、固定された場所以外はランダムで生成されます。
迷宮内ではお金や装備やアイテムなどを拾うことができ、壁に近づくことで隠し通路を発見できたり仕掛けや罠など色々と設置されています。
注意しなければいけないのは、迷宮探索時はフロアーを移動するごとに時間が流れ、21時までに帰らないと街に強制送還され装備品以外のアイテムが没収されてしまうことです。
他にも空腹になったり疲労が溜まると悪影響が出るのでその都度食料などで対処する必要もあります。
他のフロアーに入った際に魔物がいると戦闘シーンへと突入します。
戦闘では自軍のターンと敵軍のターンが交互に繰り広げられ、自軍のターンごとに行動するキャラクターを一人だけ選択して攻撃などを実行します。
例えば最初に敵との距離がある時は遠距離攻撃が得意なキャラクターで敵軍のHPを削っていき、距離が近づいたら近距離の攻撃が得意なキャラクターの攻撃で一気にとどめをさす、という戦い方などできます。
味方のキャラクターの得意不得意を十分に熟知し、敵との距離感、フォーメーション、攻撃範囲など適材適所の判断が求められる戦闘になります。
そしてフィーノ達は下へ下へと迷宮を潜り、お宝を見つけながら魔物の封印を目指すことになります。
峰深き瀬にたゆたう唄のレビュ―
【採点は10点満点、総評はトータル】
キャラクター
【8点】
このゲームはフィーノの幼馴染のセフィリアと記憶喪失でフィーノを兄のように慕うミュリの二人のダブルヒロインが設けられ、ストーリーが進んだ後にいずれかを嫁にすることで正式なヒロインへと確定されます。
パーティーにはセフィリアとミュリだけでなくドワーフのクロエやエルフの弓使いであるフォーチェラも加わり、迷宮で魔物とともに戦ってくれる頼もしい存在となります。
エロCG
【8点】
パーティー内の女性は3人だけですが、街にはお店などで様々な女の子と出会い、エッチイベントが発生します。
基本的には街のマップに関係するアイコンのキャラが表示されますが、
発生条件の中には街でのイベント、章が進むこと、セフィリアかミュリのどちらを嫁にしたか、ダンジョン内の行動など様々なので一周だけですべてのエッチなCGを回収することはできません。
システム
【9点】
2006年発売のゲームですが、昨今の「マイスターシリーズ」などと同様に、大まかな流れは他のエウシュリーと同様です。
基本的にはダンジョンに潜って探索をしながら魔物と戦ってパーティを強化して封印していきます。
そして一区切りついたら街に戻って発生したイベントを消化することでストーリーが進んだりエッチなシーンを堪能することもできます。
そして再びダンジョンンに潜る前に武器を強化したり修復して準備を整えます。
まあ良くも悪くもこの当時から「エウシュリーシステム」はあまり変わっていないということですね…。
マウス一つでほとんどの操作ができるのでUI周りは優良といえます。
難易度のバランス
【7点】
迷宮探索については各フロアーごとに出現する敵の強さでレベルを上げるか先に進むか判断できるので無理して先に進まなければ進行に問題はありません。
仮に戦闘中で勝てないと判断した場合は端によって別の部屋にエスケープすることができます。（戻ればまた出てきますが）
むしろ気をつけなければいけないのは、消費する武器や防具の耐久力、空腹・疲労の数値、さらに時間経過による強制帰還など戦闘中より探索中の方にあり、トラブルによっては探索中でも急いで街に戻る必要が出てきます。
それらに対処するために予備の武器や食料なども持たなければならないので持ち歩けるアイテムの数も気にしなければいけないのは厄介です。
音楽
【8点】
ゲームの世界観を存分に引き出した幻想的なオープニングテーマがわりと気に入ってます。
もちろん、街やダンジョン、イベントなど全体的に標準以上のクオリティーのBGMに仕上がっています、
総評
【40点】
2006年発売のゲームだけあって、現在プレイすると正直、古臭い印象は否めません。
ただ良くも悪くも昨今のエウシュリーと遜色のないシステムなので、戦女神シリーズやマイスターシリーズなどが好きな方なら同様に楽しめるかと思います。
基本はダンジョンと街の移動の繰り返しですが、ダンジョン探索はフロアー型なので、次の部屋には何が待ち構えているかピンチの時ほどハラハラドキドキできますし、稀に強い武器を発見できたり、空腹が限界に近い時に食料を発見できたりとそれなりのスリルな冒険を体験できるのでうれしい部分も辛い部分も含めて楽しめます。
さらに、前述したとおり本作はセフィリアかミュリを嫁として選ぶことになるので、一周だけでなく別のイベントやCGの回収を目指して二周目も遊べるボリュームです。
私は同じエウシュリーのRPGでも戦女神ZEROやVERITAよりも戦闘のテンポがかなりいいのと、ダンジョンの構造もそこまで複雑ではなく、流れを無視して無茶苦茶な強さの敵は記憶になかったほどバランスの良かった印象なので本作の方が一気に集中してクリアまで楽しむことができました。
古い作品といっても、むしろ迷宮探索、戦闘、システム周りは丁寧に作られてて遊びやすいゲームで満足してます。
