珊海王の円環のゲーム紹介
珊海王の円環(さんかいおうのゆびわ)は、2016年4月にエウシュリーから発売された戦略級シミュレーションゲームです。
このゲームでは6人の主人公の中から一人選択し大海原を舞台にライバルとの円環争奪戦が繰り広げられます。
珊海王の円環のストーリー
数百年の時を経て幽霊船を率いて姿を現した王は告げた。
呼応するのは、六つの円環(ゆびわ)。
幽霊船が漂う間のみ、円環は光り輝き所有者を導くだろう。
証を揃えし勝者の望みを、王はすべて聞き入れる。―
ラウルバーシュ大陸中原西方のルノーシュ地方にはガウテリオ・ボネッツィという大海を支配した珊海王(さんかいおう)の財宝の伝説が残っている。
そんな一つのお伽噺のように語り継がれたルノーシュ地方に再び「幽霊船が現れた」という報せが入った。
やがて円環を手にする者たちが集い熾烈な戦いが繰り広げられることになる。
珊海王の円環のシステム
本作では6人の主人公達が海戦をメインにした円環争奪戦が展開されます。
ゲーム開始時にはアリツ・ソーニャ・アニエス・ラファエラ・アルヴィド・ボルハの6人の主人公からお好みの一人を選択します。
各キャラクターは初期配置や部隊の種族、所持する円環の能力だけでなくゲーム難易度も異なります。
プレイヤーは5人のライバル(他の主人公)を撃破して円環を奪ことを目的としますが、各ライバルの勢力に勝利するためには自軍の強化が必要となります。
ゲーム開始時は自軍の部隊を移動させて空いている地域を制圧していくことで資源を増やすことが可能となり、地域にって鉱物や食物、財宝など所得できる種類が異なります。
本作は一軍を6部隊までとし、最大十軍まで編成が可能です。
1部隊を雇用するには種族により必要な資源が異なり、兵数も1人、3人、9人のいずれかが定められ比較的弱いユニットは9人、戦闘能力の高い指揮官系ユニットは1人で設定されています。
各主人公は母艦となる船を所持しており、一部の軍には船守らせたり別の軍には移動させた後に陸に降ろして別の地域を制圧させるなど役割分担を行います。
マップ上で自軍を移動させたとき、敵軍のいる地域へ侵入すると戦闘が開始されます。
戦闘時においては各部隊が自動で行動を行うことになりますが、ユニットをはじく操作をすることで方向転換や撤退などの細かい指定もできます。
基本的には各部隊の人数で攻撃の優劣が決まり
1人<3人<9人<1人
のような三すくみとなります。
戦闘では1人の敵に対して3人までの攻撃が反映されるというルールがあります。
例えば1対9の場合は実質1対3の戦いとなり指揮官系ユニットである1人の方が強いですが、
逆に9人より能力が高めな3人部隊を相手に戦うと不利になってしまいます。
他にもレベルや種族の属性の相性なども関係してきます。
そして敵軍を全滅させれば勝利となり、その地域は自軍の領地となります。
なお円環を所持する主人公たちは円環に宿る魔法を発動することができ、絶妙なタイミングで使用すれば一気に形成を逆転することも可能です。
そして戦闘は陸地だけでなく母艦に攻め込こむことで船上でも発生し、母艦同士が接触するとライバルとの砲撃戦が開始されます。
砲撃戦は自軍の砲台に攻撃を加えていくことで「砲撃準備」が完了し、敵側に強力な砲撃を放ち支配力に大ダメージを与えることができます。
支配力がは各主人公のHPに近い概念があり、0になると円環争奪戦の敗北者となります。
一度の砲撃戦ではなかなか支配力を0にすることができないので、チャンスと思ったら相手が逃げてもどんどん追い込んで砲撃戦を仕掛けることになります。
そして、敗北したライバルへの采配はプレイヤーの判断に委ねられます。
凌辱するもよし仲間に加えるのも自由です。
5人のライバルを撃破し、6つの円環をすべて集めた時に何が起こるのか…?
なお本作はゲーム中の選択などにより「ロウルート」か「カオスルート」に分岐され、回収できるCGや物語の結末が異なってきます。
比較的悪行に近いことをするとカオスに寄るようになっており、主人公6人2ルートあるので12周、さらに周回用のルートも遊ぶことができます!
珊海王の円環のレビュ―
【採点は10点満点、総評はトータル】
キャラクター
【9点】
個性豊かな主人公が6人もいるので同じライバルを制圧した後でも主人公によって対応がまるで違うのが面白いです。
女性キャラはソーニャ、アニエス、ラファエラ以外にもサブキャラが数人登場します。
エロCG
【9点】
本作のエロシーンはやはりアニエス、ソーニャ、ラファエラが中心となりますがなかなか意図して見ることができません。
例えばゲーム開始時に主人公を選択する際、アニエスは6段階でエロは最低の0、難易度は最大の5となっています。
その為アニエスのエロシーンを見たい場合はアニエスをプレイヤーで使用するより他の主人公を選択してアニエスと接触したり捕らえて凌辱する方がより過激なシーンを見ることができるようになっています。
エッチ、凌辱のシチュエーションは主人公ごとに異なるので最終的にすべての主人公でロウルートとカオスルートを全部楽しんだ方がサブキャラも含めて色々なエッチシーンを堪能することができるようになります。
システム
【9点】
自軍を編成して地域を制圧して領土を拡大していくというゲームのベースや戦闘については同ブランドの「魔導巧殻 ~闇の月女神は導国で詠う~」に似ています。
珊海王の円環では本作はさらに砲撃戦が加わり、主人公が所持している船を使用するタイミングが肝になっています。
船に数軍を乗せて移動させることで早い段階で領土を拡大できますが、船を守る軍を乗せいてないと敵から攻め込まれたときに一気に支配力がピンチに陥ります。
その為、船は守り重視でいきたいところですが、最終的にライバルの船を撃破して支配力を0にしなければいけないので船による攻撃(砲撃戦)をする必要がでてきます。
ゲームではライバルが5人もいるのでいかに周りの攻撃に注意して船を守りながら一人のライバルに的を絞って攻撃をしかけていけるかが重要です。
そういう理由から敵の多い中盤くらいまでは緊張感がずっと維持できるのがこのゲームでしか体験できないところであり、主人公によって配置や種族も異なるのでじっくり領土を広げるか、一気に攻め込むかなど違った戦略性が求められるのが評価できるところです。
難易度のバランス
【7点】
前述した「魔導巧殻」もそうですが、ゲーム開始時にはいきなり各敵軍に囲まれていて戦力や状況がつかめないのでほとんどの主人公は序盤が一番難しく感じるかと思われます。
1人の主人公にとどめをさそうとしても別の主人公に妨害されたり、見落としてた場所で攻め込まれるなどしてあちらこちらに目を向けなければなりません。
私なりに試した結果、戦闘では部隊数の少ない軍を複数作るよりも、「一軍6部隊」を優先して作った方がライバルが育っていない序盤では高確率で戦闘に勝利ができるので領土を広げやすく収入面においても安定し、結果的に軍の増強もしやすくなります。
なお主人公ごとにあらかじめゲーム難易度が設定されていますが、参考程度でいいと思います。
ラファエラは円環魔法が強力なので初回にはおすすめできますが、同じ難易度のアリツは初期配置でライバルに周りを囲まれてるので若干難しく感じました。
ボルハは難易度が高かったので最後にしましたがそれまでに他の主人公をクリアしてゲームにも慣れてたのでそこまで難しく感じませんでした。
どの主人公にもいえることですがライバル一人倒すだけでもかなり展開が楽になるので(円環も奪えるので)、とにかく一度に何人も勢力を同時に相手にしないようにすることです。
音楽
【7点】
周りはすべて敵だらけ!
主人公同士の6つ共の海戦の緊迫感を表現したBGMがゲームを盛り上げてくれます。
総評
【41点】
「珊海王の円環」の魅力は、個性的な6人の主人公から選択してそれぞれ異なったストーリーが楽しめるところです。
登場するキャラ、配下となる種族、各主人公視点でみたライバルとの対話、白熱する砲撃戦、ロウとカオスに分かれる2つのルート。
そしてそれぞれのルートでしか見ることができない魅惑的なエロシーンなど。
他のライバルに注意ながらターゲットを追い込む戦略的要素などを含めると
このゲームでしか味わうことができない面白さはたくさん詰まっています。
すべてのルートをクリアするのはそれなりに時間もかかりますが、2,、3ルートクリアすればプレイヤーとしての上達は実感できますし、周回専用イベントもあるので次から次へと何周でもプレイしたくなります。
ソーニャ、ボルハをピックアップした低価格版はこちらから
ダウンロード版では主人公のソーニャ、ボルハをピックアップした低価格版もございます。
遊べるストーリーはそれぞれに焦点をあてた「ソーニャ編」もしくは「ボルハ編」のみですが通常版と同じく他の主人公も登場します!
低価格で珊海王の円環を遊んでみたい方におすすめです。
※通常版のセーブデータはご利用できません