魔導巧殻 〜闇の月女神は導国で詠う〜のゲーム紹介
魔導巧殻 〜闇の月女神は導国で詠う〜は2013年4月にエウシュリーから発売された戦略級シミュレーションゲームです。
このゲームは都市開発とRTSを取り入れた戦闘による地域制圧が楽しめます。
魔導巧殻 〜闇の月女神は導国で詠う〜のストーリー
ラウルバーシュ大陸の五大国の一つであるメルキア帝国。
その東に位置するセンタクス領は宿敵ユン・ガソル帝国の猛攻を受けていた。
やがてメルキア四元帥の一人は戦死し、皇帝は増援部隊を派遣する。
そこには一将軍に過ぎないヴァイスハイト・ツェリンダーの姿があった。
魔導巧殻 〜闇の月女神は導国で詠う〜のシステム
このゲームはプレイヤーがヴァイス(ヴァイスハイト)となって軍を指揮し、まずはセンタクス奪還を目指します。
そして奪還後はセンタクスを拠点として他国との熾烈な戦いが繰り広げられます。
メインとなる拠点マップでは他国に宣戦布告して進軍したり同盟を結ぶなど外交など戦略に関する各作戦を実行することができます。
進軍する為には何よりもまず拠点となるセンタクスを発展させていくことが先決です。
好きな場所に各施設の建物を設置し人口を増加させて収入や素材を増やすしてき、その後もどんどん新たな施設を配置していきます。
なお斡旋所を配置するとクエストを受注でき、達成すれば報酬を得ることができます。
やがてヴァイスは四元帥だけが所持することができる「魔導巧殻」と呼ばれる人型兵器のアルを与えられます。
「魔導巧殻研究所」を設置すればアルの強化が可能となり、他のメルキア四元帥を打ち破ればヴァイスは最大四体の魔導巧殻を所有することができます。
また「魔物配合研究所」を設置することで配下の魔物2体を合成させ、さらなる強力な魔物を作成することができます。
このように様々な施設を配置して都市の発展、軍の強化をして他国への侵攻に備えます。
敵軍のいる拠点に進軍すると戦場シーンへと移行します。
戦闘にはRTS(リアルタイムストラテジー)が採用されており、ターンという概念がなくリアルタイムで進行します。
プレイヤーはマウス一つで各ユニットの進軍方向を示したり行動を指定することが可能です。
もしまともに正面から戦って勝てないと判断した場合はユニットを上手く分散させて包囲して集中攻撃したり、敵軍の攻撃拠点(防御拠点)を破壊するだけで残存数に関係なく勝利することもできます。
ヴァイスや一部のキャラはスキルを使用でき、さらにアル達魔導巧殻は戦況を一気に逆転させるほどの強力なスキルが使用できるので敵軍にいるときは十分な警戒が必要です。
なお開発、発展できる拠点はセンタクスだけではありません。
自国にも他国にも属さない空白地である拠点に移動することで新たに自国の領とすることができ同様に開発が可能です。
地域によっては発展させることでそこでしか手に入らない素材も存在します。
ただセンタクスに限らず敵国に攻め込まれた拠点はそのままそこが戦場になるので迎撃にモタモタしているとせっかく建てた施設などが破壊されたりする場合があるので罠の設置など迅速な対処が必要となります。
ゲームを進めていけばやがて副官のリセルをはじめ、登場する女の子とのエッチイベントが発生します。
どの国と組むか、どの国から滅ぼすか選択によって仲間になるキャラや閲覧できるエッチなシーンも異なるだけでなく物語の展開も変化してきます。
ただ魔導巧殻では正史ルートが存在しますが一周目では入ることができません。
まずは無理せず倒せそうな敵国から倒していき、その都度その都度プレイヤーの自由な判断で楽しむことができます。
魔導巧殻 〜闇の月女神は導国で詠う〜のレビュ―
【採点は10点満点、総評はトータル】
キャラクター
【9点】
ヴァイスは誠実で実直な性格で好感の持てる主人公です。
そんなヴァイスを支え思いを寄せる副官のリセルをはじめ他国にもさまざまな魅力的な女性キャラが登場し、進め方次第で次々と仲間に加わってくれます。
ユン・ガソルの3姉妹もいいですが、とにかく私は黒髪で忠実な部下のリセルがお気に入りです。(年齢はヴァイスに近い設定らしいですが…)
始めのうちは他国にどのような女の子がいるかわからないので新しい勢力に接触したり進軍するのも緊張が走りますが、同時にそれが面白いところであり新たな出会いに期待してしまいます。
エロCG
【9点】
登場する女性キャラが全体的にクオリティが高く人数も多くそれに比例してエロシーンの豊富さもあるので十分に満足できます。
ただ難点としてはゲームの性質上、女性キャラのエッチなCGを見る為には配下(仲間)に加えることがほぼ前提条件なのでそれなりの時間や労力が必要です。
対象のキャラを戦場で打ち破り捕らえて凌辱することもあれば、侵攻する順番、ルートなどによっては会うことすらできないキャラも存在しますが仲間(捕虜)に加えれば一定の段階で個々のイベントが発生していきます。
正史ルートに入れば必然的にほとんどの女性キャラが仲間になりますが、他にも特定の条件でないと見ることができないシーンもいくつかある為、すべてのCGを埋めるのはそれなりに大変です。
ちなみにアルをはじめとする4体の魔導巧殻も可愛いですが、性の対象としてはカウントしない方がよろしいかと思います(苦笑)。
システム
【8点】
複数のルートがある為、プレイ時間は100時間は楽しめるほどのボリュームです。
エウシュリーのゲームだけあって戦闘以外でもクエスト、アイテムの合成、魔物の配合、素材集めなど色々とやり込める要素が多いです。
中盤以降はエッチシーンのイベントも次々と出てくるので忙しくなる時も(苦笑)。
一つ問題があるのがマップ画面での軍の移動時の編成画面。
ソートのUIが不十分でありと面倒です。
後半になるにつれてユニットは何十体と増えてくるのでこの辺りの操作がもう少し快適だったら良かったと思います。
難易度のバランス
【7点】
このゲームに限らず、地域制圧系のシミュレーションゲームをはじめてプレイすると共通してあるのが自国の周りの勢力の強さが把握できない序盤が一番難しく感じるところです。
何を優先してゲームを進めるかなど含めて攻めていく順番なども考慮し見極めていくしかありません。
ただユン・ガソルは初回じゃまず勝てないですが絶対倒さないとクリアできないというわけでもないですし、一度クリアしてデータを引き継いで初回で仲間にしたユニットをクローン状態として使用することで2周目以降は初回では避けてた強敵に挑んで新たな展開が広がったりするなど面白くて評価できるところです。
RTSの戦闘は未経験の方には慣れるまでが大変ですが、やり方がわかってくれば問題ないです。
回り込んで敵軍の拠点を破壊して簡単に勝利できた時は非常に爽快です!
ただ、正史ルートへの条件はゲーム内ではヒントがでてきますが条件が非常に厳しくタイミングもシビアなのでちょっとしたミスで入れなくなるので注意が必要です。
音楽
【9点】
中世ヨーロッパを舞台にした史劇スペクタクル映画のような世界観にファンタジー要素も加わり、壮大な曲や幻想的な曲などが多種多様にありゲームを盛り上げてくれます。
総評
【42点】
私は様々なゲームをプレイしてきたつもりですが、一日で12時間プレイしたこともあるゲームはこれ以外ないほど異常に熱中してしまいました。
軍を強化するためにクエストと並行して戦闘をしたり、都市の発展、素材の作成、魔物の作成、エッチイベント、細かいところでいえば各ユニットの装備や設定など…。
とにかく良くも悪くも
やることが多すぎて時間がいくらあっても足りません!
これが面白くない適当なゲームだったらそこまで頑張らないのですが、
ストーリーが面白いですし一周目では未見だった他国にはどういうイベントやキャラが待ち構えているのかも気になるので周回でも意欲が衰えず、「今度は違うことをチャレンジしてみよう」という気にさせられ必然的に軍を強化して様々なイベントを達成してゲームをクリアしようという気持ちにさせてくれます。
戦闘はおそらく好みが分かれるかもしれませんが、やり込めるエロゲーとしては非常に満足できる作品となりました。
なお魔導巧殻のパッケージ版の対応OSはWindows7までとなっています。
ダウンロード版はWindows8.1まで対応しWindows10でも動作確認済みなのでご購入をされるならこちらをおすすめします!