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【遺作のレビュ―】女生徒を守り古びた校舎から脱出する謎解きアドベンチャー!

遺作のレビュ―

遺作のゲーム紹介

遺作(いさく)」は、エルフ(elf)の鬼畜親父を主人公とする「伊東家おやぢ」シリーズの第一弾で1995年にPC98シリーズで発売され、その後Windows版へと移植されました。

 

同シリーズの「臭作(しゅうさく)」と「鬼作(きさく)」とは若干ゲーム性が異なり、謎解き要素の強い作品となっています。

 

遺作のストーリー

遺作のレビュ―
学園が夏休みを迎えたある日、小暮 健太(こぐれ けんた)の元へ一通のラブレターが届いた。

その後、待ち合わせ場所となっていた旧校舎5階の音楽室へ行くと、クラスメイトの数人や先生も同じような手紙で呼び出されていたことが判明する。

理由もわからず皆が混乱する最中、出入り口が施錠されて旧校舎に閉じ込められてしまうことになり、素行の悪い用務員の伊頭 遺作(いとう いさく)の仕業という線が浮上してきた。

健太たちは校舎内に潜んでいると思われる遺作を警戒しながら外への道を探すために校舎内の探索を開始する。

 

遺作のシステム

遺作のレビュ―ゲームは5階の音楽室からスタートし全員無事に旧校舎の脱出を目指すことになります。
下の階へ降りる昇降口には鍵のかかった扉があり、各階ごとに鍵を入手するしかありません。

健太を操作し3Dダンジョンのような薄暗い校舎内の各部屋を探索していくことになります。

 

遺作のレビュ―各教室へ入ると画面上の気になる場所を調べることでヒントを得たりアイテムを発見することがあります。

ほとんどのアイテムは探索を進めていく為に必要な物ばかりでどこでどのアイテムを使用するかはプレイヤーが試行錯誤することになります。

稀に同じように手がかりを探しているクラスメイトと遭遇することもあり情報交換ができます。

 

遺作のレビュ―また会話では選択肢が発生することもあり、選んだ内容により相手の反応、行動が変化します。

 

遺作のレビュ―時にはどうにもならない状態にストレスが溜まり、助け合うべき仲間と諍いが発生することも。

このゲームは会話の選択肢だけでなく、こうした特定の場所で発生する小イベントを見るか見ないかなど
健太の行動で展開が変化していきます。

 

気づけばクラスメイトの一人が遺作に拉致され凌辱されることもあります。

 

遺作のレビュ―

苦労して扉の鍵を見つけることでようやく下の階へ降りることができます。
が、降りた先にはまた新たな謎や恐怖が待ち構えています。

 

様々な謎を解き明かし、遺作の罠や妨害を突破しながら健太たち全員が無事に旧校舎を脱出できるか…。

すべてはプレイヤーの知恵と行動次第です。

 

遺作のレビュ―

【採点は10点満点、総評はトータル】

キャラクター

【7点】

遺作のレビュ―遺作の罠にはまり旧校舎に閉じ込められたのは健太と先生、クラスメイトの9人です。

90年代半ばのゲームとあってキャラクターデザインはいささか古い印象は否めません。

ただ健太の憧れの琴美(ことみ)、親友の陣八(じんぱち)、妹を殺した犯人を捜す美由紀(みゆき)などそれぞれ個性の強いキャラ達が健太の探索に力を貸してくれます。

全員が状況的に余裕がない為、徐々に本性が現われてく心理的描写はリアルに感じられて素晴らしいです。

 

エロCG

【8点】

遺作のレビュ―

このゲームはちょっとした小イベントで表示されるパンチラなどの微エロ以外で、女生徒や先生のエッチシーン(凌辱シーン)を見るには一人一人が遺作に捕まるしかありません。

若い女の子が異常な中年親父に犯されながら屈辱的な表情や泣き顔を晒す凌辱シーンをお好みの方は必見です!

ゲーム上では女の子が「行方不明」になったことにより、その後校舎内を探索しているとどこかでビデオテープを発見できます。
再生すると遺作に襲われてる女の子達の映像が堪能できるという仕組みです。

 

ほとんどのキャラクターの辱めを受けた姿はビデオでしか見ることができないので、意図的に「女の子が攫われる為の」選択肢や行動を実行する必要があります。

ただ一人でも遺作に捕まってしまえばその周では「全員無事に脱出する」というハッピーエンドに辿り着くことはできません。

逆に言えばハッピーエンドを目指して最良の選択をしてゲームを進めるとエロシーンは一切出てきません。

女の子の数だけビデオテープを手にするにはセーブデータを一定のポイントごとに残しておくのも一つの方法です。

 

システム

【8点】

ゲームは各教室を探索してアイテムを発見したり旧校舎内を徘徊するクラスメイトや先生と情報交換をしながら進めて行くことになります。

「脱出アドベンチャー」と銘打ってるので、色々な場所を隈なく調べて次の道への突破口を発見することに達成感を味わいたい方なら面白く感じるゲームです。

旧校舎内のどこかにいるとはわかりつつもなかなか姿を見せない遺作の存在が非常に不気味で薄暗く奇妙な謎が点在している旧校舎内の探索でいつどこで襲われるかわからないという恐怖体験を演出してくれます。

ただ一部のアイテムの使用で判定がシビアなところもあるので注意が必要です。

 

難易度のバランス

【4点】

本サイトでいう「難易度のバランス」の定義とは「簡単すぎないか」「難しすぎないか」ということです。

このゲームでは手がかりやアイテムの発見、アイテムの使用場所などが頭を悩ませるところですが、それに加えゲームを円滑に進めるには「行動場所の順番」も絡んできます。

 

そして一定のストーリー上の分岐ポイントに到達した時、アイテムの有無や特定の場所で発生するイベントを見てるか否かなどが影響するので

初回のプレイじゃ何が正解かはわかりません。

 

結果を知ることでその行動が正しかったかどうかわかることもありますし、中にはいつどこの行動が影響したかもわからない部分もあり、見えない把握できないところで複雑なフラグが絡み合っています。

ただ「全員無事に脱出する」というハッピーエンドだけではエロシーンを始めとするCGがほとんど回収できないので、
バッドエンドを含んで様々な場面に遭遇し、周回によって別の方向から補填する流れになります。

 

音楽

【6点】

BGMの種類はそれほど多くありませんが、探索中の曲は先に何が待ち構えてるかわからない薄暗い校舎内を探索する不気味さを表現しています。

稀に聞こえてくるいびつなチャイムの音もいい演出を醸し出しています。

その時は「知らないところで何かが起こった」ことを感じ取れ、より緊張感が高まります。

 

総評

【33点】

遺作というゲームについては難易度のところでも触れましたが、初回を自力でハッピーエンドを目指すのは非常に困難なことなのでいきなり綺麗にきっちりやろうとするのは推奨しません。

そこは考え方を変え、自由に動き回って様々なイベントや展開を楽しみつつ、もし周りの女の子がいなくなったらビデオテープを発見してエロいシーンを拝みCGを回収できたと前向きに捉えることです。

その結果、バットエンドで終わったとしても2周目以降は行動する順番を変えたり別の選択肢を選ぶなど違ったやり方をすることで新たな道が開いたり発見があると思うのでより深く楽しめるようになるかと思います。

その意味でいえばジャンルこそ違いますがアリスソフトのランス10も同じ感じです。

 

失敗を繰り返してハッピーエンドを目指すという流れがしんどく苦痛に感じる方には向かないかもしれませんが
そうした幾多の困難を乗り越えて全員無事に脱出した時の達成感というのは計り知れません。

これこそが謎解きアドベンチャーの醍醐味だと思います。

 

もし「難しい」「周回が面倒」という理由でゲームを投げ出すくらいなら攻略サイトなどを参考にするのもいいと思います。

形はどうあれ、不気味な廃坑内での謎解きの面白さ、遺作の目的などこのゲームの雰囲気を楽しんでいただきたいです。

 

2021年現在では滅法減ってきた「遺作」という謎解きアドベンチャー。
今、プレイすることで昨今のゲームにない恐怖や謎解きの面白さが体験できるはずです。

そこにはそういうシチュエーションでしか味わえないゾクゾクするエロスも含めて。

 

遺作のレビュ―

 

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